P-Bas接合(拡散接合)
P-Bas(Punch-Bonding and sintering)は、パンチグループの金属加工技術を活かして開発された、分割した材料を接合する技術です。
メリット
金属材料を溶かさずに、加圧と加熱で接合することができます。
従来、金属3Dプリンタでしか作れなかったような、内部に複雑な流路を持った冷却効果の高い金型部品を提供します。
長年培った金型部品の加工技術を駆使して、接合だけでなく、素材手配から熱処理、完成品の加工まで一気通貫で対応します。
生産性向上に寄与する金属接合技術
P-Basは、金属3Dプリンタに代わり、内部水管を保有するような複雑形状の金型部品の製作を可能にします。これにより、お客様の生産性向上に寄与します。
これまでの実績として、設備メンテナンスでの部品交換時間の削減などにも貢献してきました。
従来、ドリル穴で開けた水管が原因で加工やボルト穴配置に制約があるような設備には、煩雑なボルトの開閉でメンテナンスに数時間かかっていました。
P-Basでは、接合前にボルト穴配置を改善することができ、メンテナンスの工数削減にも貢献した実績があります。
この他、理想的な水管による成形品の品質改善、2分割したバナナゲートの開閉による製品不良の改善など、様々な貢献実績があります。
P-Bas接合の特長
理想的な水管を持つ金型部品の制作
P-Basは金属材料を溶かさずに一体化する技術です。
従来、3D プリンタでしか製作できなかったような、内部に自由な形状の水管を持つ、冷却効果の高い金型部品を提供します。
高い接合強度
接合部強度は母材強度の90%以上を維持しています。
SKH51をはじめ、SKD61、SUS420J2など、射出成形金型やダイカスト金型で使用される幅広い材質を接合できます。
水管内部の耐サビ性
水管の表面粗さを細かく仕上げることができるため、 不純物が堆積しづらく、水管内部のサビ発生を抑制します。パンチグループの特許出願中の技術である、水管内部へコーティングを施すことでよりサビを防ぐことができます。